イギリス医療制度 編

英国ではかかりつけ医GPでの10分前後の診察、および紹介される病院での検査や治療などは全て無料です。

無料とはすごい事ですが無償で医療サービスを提供できるのは法人税や各戸の住民税にあたるカウンシル・タックスなどから補填されているもよう。

しかし英国の医療制度、それではあまりにも国の負担が大きいので今後見直しを迫られている様子です。

 

【実際のところ、どこまでが無料?】

英国のシステムでは必要最低限の治療を無償で受けられます。

例えばイビキ診療、不妊治療の諸検査から治療までも含め生活に不可欠とされる医療全般を指します。(ちなみにオランダではイビキ治療は保険では賄ってもらえません。)

また個人の好みに関する美容整形などはよほどの理由がない限り保険医療は適応されません。

他の個人的な理由で、

例えば扁桃腺が元々弱く切除してもらいたいと願い出た場合、扁桃腺によって著しく生活が混乱し高頻度で仕事を休んでいる、などの理由がない限り切除は無料ではしてもらえません。

無料とはいえ衛生面に隔たりがあるのでメスを入れる手術などはやはり日本で受けられる方のほうが多いようです。

 

気をつけたい事はBUPAなどのプライベートの医療保険をかけていたとしてもGPからの紹介状なしには 保険診療が受けられないシステムになっています。保険適応内のプライベートホスピタルに入院するにもかかりつけ医の紹介状が必要です。

 

【プライベートの医療保険の意義】

プライベート医療保険があると総合病院での検査や診察までの日にちを短くできる、プライベート医療専門の病院を選択できる、などのメリットがあります。 

プライベートの医療保険に入っていない場合、検査や専門医にかかるまでに3ヶ月、運が悪ければ6ヶ月も待たなければ空きがない場合もあるので医療保険は大きな病気に備えてあった方が良い、と個人的に思います。

 

しかし一方、力のあるドクターからの紹介状だと専門医に診てもらうまでの時間が短く、だから良いGPで診てもらうようになってからは自費でBUPAを払う意義を考えさせられました。

イギリスでかかりつけ医を決める時は真剣にリサーチしてみるべきです。引っ越さない限り一度決めたGPを自分で変えることはできないので。

 

【地域に複数ある登録可能なGPからどうやって一つ選ぶか】

ずばり

聞き込みをする、に限ります。

私たちの場合、地域にあるGP候補先の数件に実際足を運んでレセプショニストと話してみる、最寄りの郵便局や薬局で噂を調達する、後は近所の人に評判の良いGPはどこか、を聞いてまわって決めました。

 

【プライベート医療は交差できない! 体験談】

一度公共プールで感染症にかかり背中一面に発疹、長旅も控え心配だったので直ぐに検査をしてもらえるプライベートクリニックへ行く事に。

(公的機関には医師・医療関係者が少なく「直ぐに検査」、という事がGPでは難しい。かといってプライベートのGPを紹介してもらった事があったけれども結局必要だった時にそのドクターは3週間のご旅行に出かけたばかりだとの秘書からの返事。全くプライベートのGPを持つ意味がなかった)

 

検査結果を待つ間にと予想で処方された抗生物質が実はその感染症には合っていないと数日後電話がかかってきた。

違う抗生物質を出すので処方箋を取りに来るようにとの連絡だった。

 

週末をひかえたその日、そのクリニックは自宅から車を使っても遠く・・。

調子が悪い上渋滞を考えて億劫になった私は悪賢く考えた。

 

それならば必要なお薬の名前を聞き出して近くのかかりつけ医GPで処方箋を出して貰えばOKではないか!!

 

そう安易に考え痛い目に。

 

GPに出向くと・・・

「そのお薬は国民健康サービスから処方できるお薬リストに載っていないので処方箋を出すことができません。」

 

えぇっ? 国民皆平等ではなかったの???

 

そうです。

改良された、または高価な新薬は(と言ってもそれは新薬ではありませんでした。ただ普通よりハイブリッドな抗生物質らしい) GPで処方できるお薬のリストには載っていないのです。

 

上記のとおりイギリスでは民間の健康保険に入っていても登録しているGPを通してからでないと保険が下りません。

有効な抗生物質をもらうまで長い週末を挟んでイギリスのプライベート医療から公共医療へは交差できない事を思い知る事に。

この抗生物質問題は初めにGPを通さずにプライベートクリニックに行ってしまうと保険も使えない事を身にしみて覚える痛〜い経験となりました。

 

【経験からの結論】

英国においてのプライベート医療保険の必要性は求めるお薬のレベルと質、もしもの時の入院可能な病院の選択肢が増えるという事、だと思います。

 

【さて気になる英国のプライベート健康保険料は】

年齢、家族構成やジムのメンバーであるか、自営なのか会社が払ってくれるのか、 居住する地域に総合病院が幾つ存在するかなどのファクターにより、また各保険会社によって大幅に変わるようですが自費の場合の目安は月々120ポンドぐらい。日本円に換算して月々約1万7千円? もっとも為替で大幅に変わりますけど。

 

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