オランダ医療制度 編

オランダでは同国に住民登録なされている人全員が医療保険に入る義務があります。

健康・医療保険に入っていないとかかりつけ医となるGPの登録はおろか緊急で何かあった場合に救急科で診察してもらえなく可能性があるのでオランダでは必須です。

オランダでの最もベーシックな健康保険は「basisverzekering」と呼ばれます。

 

そしてこの保険は居住許可が下りた日から4ヶ月以内に加入していないと罰金を課せられます。

他の欧州諸国から発行されたEHICカードを持っていてもオランダに住民登録するとオランダの健康保険にその日から4ヶ月以内に入らなければならないので要注意。

そして加入すると保険会社が滞在許可が下りた日までさかのぼって一括請求してくるのでまじめに最初の月から支払っておかないと一括払いとなってお財布にきつかったです(笑)

 

また、これはちなみにBSNと呼ばれる番号をもらった日、ではありません。

また違うお題で触れたいと思いますがBSNを取得しないことには住宅火災保険に入ることができません。そしてこのBSN番号はオランダに居住していなくても取得可能です。

 

 

【オランダの医療システムは世界でもトップクラス】

 

オランダの健康保険システム自体は民間の複数の保険会社に委ねられています。

そして老若男女、基本保険料金も差別なく全員が同じサービスが受けられるようになっています。海外から引越してきたなどの理由により途中参加しない限り通常1年契約を結びます。

 

basisverzekeringの「基本となる部分の診療」科目が毎年政府によって発行されその定められた範囲内の診療はどの保険会社に入っていても無料・もしくは同じ金額設定で受けられるようになっています。

 

それでも各保険会社で料金に違いがあるのは付加サービスやその保険会社の提携している病院が居住区域にあるか、などの事情により変化します。

 

【実際使ってみて】

かかり付け医にあたるGPでの問診はオランダの定められた保険に入っていれば無料、紹介を受けた専門医の費用や諸検査代、薬代は年間で2019年現在380ユーロまで自己負担というシステムです。

 

こう言えばどれだけ治療に通っても年間の保険料+380ユーロ以上負担する事はない、ように思いますが日本からもってきた処方箋をそのままGPへ持参し仮に処方箋を出してもらったとしても保険からは出してもらえないお薬、という物も存在するので一概にそれが上限ではない、というのが今のところ思うところです。

 

 

薬価を抑える努力が窺えるオランダ保険庁の情報はこちら(英語表記):

https://www.government.nl/topics/medicines/question-and-answer/what-medicines-are-covered-by-insurance

 

 

【気になる保険料は?】

全員加入の義務のある医療保険はカバー力がある物だと大体一人毎月120ユーロぐらい、日本円に換算して1万6千円ぐらい(?)を月々収めます。

日本では納める税金の額によって翌年の保険額が変化していると思いますがオランダでは公平を保つ為に皆が平等に払い、税金の申告後に返金されるシステムを採用しています。

 

弱者をみんなで助け合う、がモットーと思われるオランダ国。

健康な人は決して損している訳ではなく1年後に収入と税金に見合わせ国から返金を受けられるという訳です。

 

ただ保険会社といっても数多くあり保険会社ごとに受けられる付加のサービスが異なり、従って料金は保険会社毎に上下します。

高いからといって良いわけではなく自分に必要な付帯・追加できる医療サービスがあるかどうか、診療を受けることのできる総合病院の制限などをチェックして現地の人も決めておられるようです。

 

【オランダの付加医療サービスって?】

面白いのは歯科治療や理学療法など保険でのカバー範囲を前もって拡げる事ができる、というシステムになっていることです。

オランダにはフィットネスクラブに足繁く通う人も多く全体的に健康意識が非常に高い国。普段から自己管理力を求められているのですね。

 

来年は歯の治療が必要だな、と思う場合義務付けられたベーシックの医療保険にデンタル治療を前もって加算します。すると政府が決めた基本診療リストに入っていない歯科治療も保険でカバーしてもらえるようになっています。

 

私の場合1年契約の半年が過ぎた頃に理学療法で体のコンディションを整えたい、と思い加入している保険会社に相談すると以後毎月2000円ぐらいの加算で理学療法を保険でカバーできるようにしてもらえました。

 

保険が使える回数や限度額など各保険会社によって違うようなので加入したい保険会社の付加サービスの細かい項目にも目を通しておく方が良いかと思われます。

 

【かかりつけ医の選択】

住まう地域の中でかかりつけ医を選ぶ、などGPに関してはオランダでもイギリスと似たような制度です。

しかしオランダでは結構簡単に登録したGPから他のGPに変更できるようです。

しかし人気があっても郵便番号によって割り当てが決まっている所もあるので通りのすぐ向こう側でも登録してもらえるとは限りません。変更届けを出す前に受け入れてもらえるかの確認を取った方が無難です。

 

【オランダでのプライベート医療】

オランダでは一方、プライベート医療はロンドンのように普及していません。おそらく、あることにはある、ようですが主に美容整形だったり特殊な病気などに特化したケアホーム的医療だったりするもよう。

「オランダにはプライベートの病院ってあるのでしょうか」と何回もかかりつけのGPや総合病院などでお医者さんと言われる人たちに尋ねるのですが???という顔をされるのでプライベート医療は無いに等しいと考えて良いと思います。

おそらく日本語で診察を受けられる日本人クリニックなどはご存知なく視野に入っていないだろうと思います。そしてこのお題は「現地の医療状況」。在オランダ日本人クリニックに関してはまだ知らないのでここでは触れませんでしたことお許しください。

 

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